市議会REPORT
     こんにちは! 上谷耕造です 〜(2)

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●東高野街道〜地域の良さを改めて発見(9/26)

     観光ボランティアの案内で、八幡みどりの市民とともに歩く

  9月26日の日曜日、市議会会派・八幡みどりの市民は、市民の皆さんとともに東高野街道を歩く催しを開催しました。
この日は朝から好天に恵まれ、ごみゼロの日や敬老の集いなどの行事と重なる中で、20人近い市民の参加がありました。
 会派からは、小北幸博議員、菱田明儀議員と上谷耕造が参加。八幡市観光協会の中村正孝さんと秋津川忠弘さんの両
ボランティアによる絶妙なガイドに導かれながら、八幡市駅から松花堂までの東高野街道をたっぷり3時間かけて歩きました。
参加者は口ぐちに、いつもは車や自転車で素通りするだけの通りなれた街道沿いに、由緒ある道標や寺社、史跡などがこんなに
たくさんあることに驚きました、と話していました。地域再発見。八幡の良さを改めて感じました、とも語っていました。
 八幡みどりの市民は、「歴史のまちづくり」を提唱していますが、地域の良さを発見し、まちづくりへと高めていく気運が市民の間に
もっともっと広がっていくことを願っています。

【写真】左は東高野街道を歩く参加者
下は、正法寺で説明を聞く。




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●9/26八幡みどりの市民とともに東高野街道を歩こう





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●世界遺産を目指したまちづくり(10/27-28奥州市)
     平泉ー浄土思想を基調とする文化的景観

 八幡市議会会派・八幡みどりの市民は10月27日、28日の両日岩手県奥州市を行政視察しました。視察のテーマは、「世界遺産を目指したまちづくり」。
 奥州市は岩手県南部に位置し、西側に南北に連なる奥羽の山々と東側の緩やかな北上山地に挟まれ、中央を悠然と流れる北上川とその流域に広がった豊かな地域です。平成18年2月、水沢市、江刺市、前沢町、胆沢(いさわ)町、衣川(ころもがわ)村の2市2町1村が合併して人口約13万人、面積993平方キロの副県都となりました。
 
 ●大和朝廷の度重なる侵略に抗う

 この地域では、飛鳥・奈良時代、大和朝廷の侵略に抗った蝦夷(えみし)の英雄アテルイが活躍。前九年、後三年の合戦を経て藤原清衡(きよひら)が奥州の覇者として君臨、奥州藤原氏の時代を築きます。清衡は平泉に中尊寺を開き、「東北地方の度重なる戦乱で命を落としたすべての人びとが極楽に生まれ変わりますように」との願いを込め、浄土思想にもとづく争いのない世の中にすることをコンセプトにまちづくりを進めました。
 その範囲は、平泉町をはじめ、旧2市2町1村からなる奥州市や一関市にある建物や遺跡群まで及び、これらをまとめて「平泉ー浄土思想を記帳とする文化的景観」と呼ばれています。






   ●奥州藤原氏の浄土思想によるまちづくり
  

平泉文化は、この奥州藤原氏の時代に創られた浄土思想を基調とした文化だといわれており、日本政府はその歴史的文化的価値を認め、平成13年4月に「世界遺産暫定リスト」に登載しました。その後、世界遺産を目指した取り組みは、ユネスコ世界遺産センターへの推薦書の提出、ユネスコの諮問機関・国際記念物遺跡会議(「イコモス」)による現地調査などを経て、平成20年7月カナダの「第32回世界遺産委員会」で審査がありました。結果が期待されましたが、「記載延期」という残念な内容に終わりました。

 奥州市は現在、市内部に世界遺産登録推進室を設け庁内体制を強化したり、関係条例などを整備する一方、「世界遺産」を活用した観光・産業振興やまちづくり、また文化交流や種々の市民レベルの取り組みを広げながら、平成23年夏の「第35回世界遺産委員会」の審議に向けて市民協働で再チャレンジしている。





写真左上=約千年前に藤原清衡の母方である阿倍氏一族が建てた寺院跡とされる長者ケ原廃寺跡。左=その後、清衡の手で浄土思想にもとづき建てられた平泉・中尊寺と同金色堂。










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●全市博物館構想と歩いて暮せるまち(7/28−29犬山市)

 八幡市議会会派・八幡みどりの市民は7月28日、29日の両日、愛知県犬山市を行政視察しました。
 犬山市は、前回、文科省の全国学力テストに唯一参加しなかった自治体として有名になりました。国宝犬山城を抱く同市は、人口が八幡市とほぼ同じ7万6千人弱。面積は約75平方キロと本市の3倍強、うち東大の演習林を含む市域の5割以上が山林。
 この市は、北部を木曽川が流れ、犬山城の城下町として発展。京大の霊長類研究所や明治村などがあり、こうした個性あるまちの資源を生かした「全市博物館構想や歩いて暮せるまちー」を基本コンセプトにまちづくりを進めています。では、実際にどのようなまちづくりを進めているのか。7月28日には、おもに総合計画などまちづくり計画とその具体的な取り組みの現状と課題などについて市の担当者から説明を受け、翌29日に現地視察しました。
 
 ●総合計画
  現在の第4次総合計画は平成22年度限りのため、現在、23年度から34年度までの新しい計画作りに向けて議論を進めている。計画期間は12年間で、具体的な実施計画は4年間のローリングとし、1年ごとに見直しする。 
 現行の計画作りに際しては、20回近く審議会で議論し、まちづくりシンポジウムや地区別懇談会を開催するなど、市民の手作りのまちづくり計画として誕生した。「伝承」「共生」「創造」の三位一体のまちづくりを基本理念に、市民主導により犬山の個性を再発見し伸ばしていくオンリーワンのまちづくりを展開。まちの将来像は「木曽の流れに古城が映え ふれあい豊かな もりのまち 犬山」。
 
 特徴的な取り組みはー。
*空き店舗等を有効活用し、活力と賑わいを創出…空き店舗を活用した営利活動、非営利活動に助成
*市民活動支援条例…空き家を再活用して支援センター「市民亭」開設、基金の設置と助成、情報の提供
*全市博物館構想…地域の特性に応じて市内を7つに区分けして、地域資源のそれぞれを「天井のない博物館」として
保存・伝承・活用しながら歴史・文化のネットワーク作りを行う。そして、市全体をこうした複数の博物館が集まったひとつの大きな博物館と捉えたまちづくりをする。
*「歴史まちづくり法」を活用した城下町の風致維持向上計画を推進…まちづくりのコンセプトを「歩いて暮せるまち・歩いて巡るまち」とし、電線類の無電柱化・道路の美装化整備など「歴史のみちづくり計画」を進めた。
*東大演習林の利活用や里山学センターの建設など里山文化の創造

【写真】上は、犬山祭で曳かれる山車13輌のひとつ(どんでん館)。下左から、歴史まちづくり法にもとづく電柱の地中化などで道路や街並みが整備され、落ち着いた景観の旧市街地・本町通。保健・福祉・医療が一体となった温泉付きの市民健康館「さら・さくら」。国宝犬山城。連日の雨で水嵩が増し茶色く濁った木曽川。「名物の鵜飼」も長らく開かれていないという。














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●わが子同様にわがまちを愛する(10/22-23大府・半田市)
      

 
八幡市議会会派「八幡みどりの市民」(菱田明儀代表、鷹野宏、小北幸博、上谷耕造の4議員)は、10月22日と同23日の両日、愛知県の大府市と同半田市を訪ね、行政課題について視察研修しました(=写真)。テーマは、大府市がアダプトプログラム、半田市は市民活動センター。アダプトプログラムというのは、市民が道路や公園など地域の公共施設をわが子に見立てて、互いに養子縁組を結んでもらい、市民に愛情を持って清掃や美化活動などの面倒を見てもらうという、米国発の「市民協働」方式(ボランティア活動)です。
 
大府市では、市民が養子縁組届と同合意書を市に提出し、活動を始める。2人以上のグループや家族でも可.。現在、49団体、約3000人がアダプトプログラムに参加、市内の公共施設の清掃活動を行っているそうです。その際、市はごみ袋を提供するだけで、集めたごみはそれぞれ持ち帰ってもらい、家庭ごみとして出してもらっている、という。
 
このほか、この活動には市職員も参加していることや年1回、合意者の研修・交流会を開き普及に努めていること、市民団体などへの市の助成は一切ない代わりに、まちづくり推進に「ひとまちおうえん基金」を設け活用していることなどの説明を受けたあと、活動場所を表示した現場や建設中の市民活動センターを見学しました。
 半田市では、子育て支援センターが同居した市民活動センターを視察。駅近くのビルのワンフロアーを買い取り、市が館長ほか複数の職員を配置しセンターを運営している、とのこと。八幡市では到底考えられないほど設備が整い、広々とした立派なセンターでした。このまちも、まちづくり推進基金を設けており、市民協働ーアダプトプログラムも実施しています。
 いずれの市も、元気のいい名古屋地方を象徴するような「交付税不交付団体のまち」でしたが、それだけに、行政や市民の取り組みも意欲的に感じられました。八幡市としては、限られた財源のなかで市民協働の取り組みをよりいっそう推進していくために、市の庁内体制の整備(ハード・ソフト両面)と廃校あとなどを活用した市民活動拠点づくりの工夫ある取り組みが急がれます。

 
大府市・アダプトプログラム(公共施設の美化清掃などの養子縁組)制度 
      



半田市・市民活動センター
 

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●「八幡みどりの市民」と語ろう!(9/23)
         〜〜 講演&市民懇談会 〜〜

 
  市議会会派・八幡みどりの市民(菱田明儀代表、鷹野宏議長、小北幸博議員、上谷耕造の4人)は、9月23日、市文化センターで、後期高齢者医療制度の勉強会と市政課題について市民の皆さんと語り合う集いを開きました(=写真)。
  勉強会は、京都市内を拠点に活動するNPO法人・あったかサポートの笹尾達朗常務理事(社会保険労務士)が「後期高齢者医療制度改革の課題」と題して講演。わが国の年金制度や医療制度について概観したあと、後期高齢者医療制度の仕組みや問題点などに触れ、75歳以上の保険料負担の増減だけでなく、高齢化社会における社会保障制度のあり方を問う視点が重要、と指摘しました。
  その後の懇談会では、参加者から、会派の活動実績や今後の重点施策、市民に分かりやすく、より開かれた議会にするための改革など、これからの会派と議会活動に大いに参考になる積極的な意見や提案が数多く出されました。