くまさんの「新ふるさとづくり宣言」

 このたび、くまさんこと上谷耕造は、八幡市の「新しいふるさとづくり」に向けて、本格的な活動を始めることにしました。 先の市長選挙でお世話になりました5500人の真心に深く感謝いたしますとともに、今後、皆様のご期待に沿えるよう決意も新たに活動を再開するものです。

 いま私は、市のシンボル・男山に分け入り、世界遺産級の石清水八幡宮が鎮座する歴史的自然の森と里山を、境界を超えて無秩序に侵入・拡大する竹林から守り、美しい姿のまま次世代へと引き継いでいく「市民の心のふるさと」づくりに取り組んでいます。

 また、バブル崩壊後、「持てる者」「持たざる者」の二極分化が進んでいるといわれるなかで、「自助」でもなく「公助」にも頼らない「共助」=「助け合い」 のネットワークで、仕事や暮らしの問題をともに解決していこうと、NPO法人あったかサポートを仲間とともに立ち上げ、活動をはじめました。

 一方、いま「自分たちのまちは自分たちの責任でつくり、治める」という分権・自治、地域の時代といわれていますが、八幡市の場合、その担い手である市民と行政ともに成熟しておらず、極度の財政難も手伝って低迷を余儀なくされています。

 学校統廃合や舟券売り場建設問題などで大きく揺れ動き、市の合併問題についての有効な打開策や男山地区の活性化対策も進展しているとは思えません。

 個々の頑張りにもかかわらず、ともすれば、市としての進むべき方向や処するべき方策を見失い、国ー地方をめぐる制度改革や時代変動の大きなうねりのなかに、呑み込まれようとしているかのようです。

 希望と誇り、生きがいや働きがいがあり、もっと住み続ける値打ちのあるまちにしていくために、市民と行政は手を携えて、もっと真剣に知恵を絞り、汗を流して努力すべきではないでしょうか。       

 私は、1991(平成3)年の初当選から2003(平成15)年途中までの4期13年間、八幡市議を務めさせて頂きました。その後の市長選挙も含めた活動を私の第1期の活動とすれば、これからは第2期の活動となります。   第2期の活動の最大のテーマは、「次世代に胸を張って引き継げる ”新しいふるさとづくり”」です。

 それは、まず、21世紀・分権時代にふさわしいまちづくりの切り札として提言してきた「八幡まるごとミュージアム」構想を、さらに内容豊かなものにするとともに、本格的に実施に移すことだと考えています。 現在、市民の手で進めている里山再生活動に加えて、男山・淀川上流域一帯を文字通り「八幡市の顔」として行政と協働で整備していくことは、大きなテーマのひとつです。

 次に、人口減・高齢社会に対応した、コンパクトで、市民の誰もが自由に歩いて暮らせるバリアフリーのまち(=コンパクトシティ)づくりを進めることです。”地域助け合いネット”の再構築も不可欠です。  

 三番目に、こうした時代の要請に応えられる、新しいまちづくりを担える市民と行政をつくることです。

 こうした構想の担い手となる良き人財として「元気なシニア・団塊世代」があり、長年の仕事で得た智恵と経験を活かし「次の人生」の生きがい事業とすることができれば、一気にまちの活性化につながるでしょう。これは、次の時代を担う子どもたちの良き教材にもなります。行政は、これらを援助し促進できる実力を蓄えなければなりません。財政難を克服し、安全と災害に強く、スリムで質の高い行政にすることが不可欠です。   以上のことは、市民の智恵と力を結集し、活かすことさえできれば、必ず実現できるものと確信しています。

 そのために、徹底して地域に根差し、私自身の足下である男山から、「新しいやわたづくり」に向けて、皆さんの先頭に立って奮闘努力することを宣言します。

        2006年1月                               上 谷 耕 造

流れ橋時代劇まつりで
徳川家康になったくまさん

くまさん